2006/12/29
OSGeo忘年会@大阪に行ってきました
まず第一の感想は「ん、12/7のOSGeoカンファレンスで発表してた人はほとんど関西人やん!」でした(笑)。Yskeyさんも書いておられるとおり、関西はGIS人口が多いんでしょうか。。。
みなさん、GIS業界では結構有名な方達にもかかわらず、GIS素人の私を暖かくコミュニティに迎えてくれました!
それにしても一口にGISといっても、CAD出身の人、地理学の先生、地図屋さん、IT系エンジニア、携帯電話屋さん、Webサービス屋さん、メディア屋さん、行政の方、ブロガー、それに私のような単に好奇心が強いだけのアマチュア、などなど、本当にいろんなバックグラウンドの人がごちゃ混ぜに(まだ)狭い業界に集まっていて、そのみんながGISを盛り上げようとしているのだから、ものすごいエネルギー!。さらにGoogleMapsやYahoo地図のAPIなどのインフラや、OSGeoなどのオープンソース化の動きが加速を付けているような気がします。2000年頃のGPSケータイ初登場からずっと注目してましたが、ここに来て大きい波がやってきた気がします。
ちょうどイメージ的にカブるのが、「カイトサーフ」。もともとパラグライダーのようなパラシュート型のトラクションカイト(引っ張る力がすごく強いカイト)で、バギーを引っ張るやつがあったのですが、(1997年くらいかな。。)それを海でやりだした人たちがいて、今はカイトスキーやカイトサーフという名前もついてすっかりマリンレジャーの一分野になっていますが、当初は名前もバラバラで決まっていませんでした。技術も板を乗りこなす技術と、カイト操縦の技術、それにエアーなど魅せる技術、などのハイブリッドが求められるので、やってる人たちも、元サーファー、元ウェイクボーダー、元ウィンドサーファー、元パラグライダーライダー、元スポーツカイトプレーヤー、元スノーボーダー/スケートボーダーとそれはもういろいろ。カイトも何種類もあったり、板もウェイクボードから発展したもの、サーフィンのロングボードから発展したもの、などいろんな実験的プロダクトがカンブリア紀の種の大爆発並みに出てきました。もちろん専業メーカーもなく上記の各スポーツのジャンルのメーカーが少しづつ進出してきて、ちょうど2001年くらいに初のカイトボードの雑誌(創刊号持ってます!)ができて、そこから一般に広まりだした印象があります。
さらにカブるのが85年~90年くらいの爆発直前のIT業界ではないでしょうか。とすると、今、飲み会などで仲良くお話させて頂いている方達の中から、将来GIS業界のマイケル・デル、ビル・ゲイツ、ティム・バーナーズ・リー、スティーブ・ジョブズなどの相当する有名人がボコボコ出てくるのではないか!と本気で思っています。
そうだ!今のうちに皆さんのサインもらっておこう!
二枚づつもらっておいて、片方は家宝に、もう片方は20年くらい寝かせておいてセットにしてお宝オークションで高く売るというのはどうだ!?
次回の飲み会は色紙を100枚くらい持っていかないと・・・(笑)
2006/12/27
プチリニューアル
直すのも面倒なので、Bloggerがデフォルトで用意しているテンプレートをそのまま使うというズボラのプチリニューアルです。
navito: プロトコルの提案とフリーアプリ『NavitoGateway』発表
メールアドレスはMailto:プロトコルがついたハイパーリンクになり、クリックでメーラーが開きますよね。SkypeをインストールしていればCallto:+スカイプIDでスカイプが起動して通話できます。もちろん、http:やhttps:、ftp:などはブラウザが開きます。
でも「メール情報」「URL情報」「電話情報」はあっても、「位置情報」の為のプロトコルが無い。もし純粋な位置情報だけプロトコルにまとめられれば、位置情報はベンダー情報と分離して、自由に流通できるようになります。
今の位置情報はたとえば
http://maps.google.co.jp/maps?ll=35.658578,139.745246
のように、ベンダー(地図サイト)情報と位置情報が結びついていて、しかもフォーマットもそれぞれ独自に持っているので、地図サイト間、あるいはGPSケータイを含むGISアプリケーションの間で、それぞれ情報がシェアできずに、一種の抱え込みをしている状態だと思っています。
これをMailto:で考えてみるとわかりますがが、
Mailto:aaaaa@bbbbb.com --①
の形ではなく
MicrosoftOutlook/?to=aaaaa@bbbbb.com --②
とか
MizillaFireFox/destination=aaaaa@bbbbb.com --③
とか書き方が乱立していて、しかもそれぞれに互換性がない、つまり③で書かれたWebサイトのリンクをクリックしても、あなたがFireFoxをいれていなければOutLookでメールを開けない、とすればとても不便ですよね。GISの世界もこれから囲い込みをなくして、オープンな規格をそろえていく必要性を感じる。
前置きが長くなりましたが、NavitoGateway というアプリケーションを発表します。Mailto:にはOutlookやFireFoxなどが受け先のアプリになりますが、Navito:はいまここで発表したばかりなのでNavito:を受けるアプリは存在しません。そこで、NavitoGateway という受けアプリを作りました。NavitoGatewayは、その名の通りnavito情報を流すGatewayで、それ自身は何もせず、受け取った位置情報を各社地図サイトのURLの形に成型して、その場所を、指定した地図サイトを開くだけの中継アプリです。
navito:プロトコルはOSのレジストリに書かれますので、ブラウザからだけでなく、ワード、エクセルなど、ハイパーリンク機能を持つアプリからは何でも開けます。
Navito:+データのデータ部分は、緯度+カンマ+経度、の形式か、ロカポになります。
一旦、navito:で位置情報を書いてしまえば、あとは自分の好きな地図サイトで開いたり、開き比べたりできます。
NavitoGatewayのダウンロードはこちらから
もう一つ、Webサイト中の緯度経度情報、例えばGeoタグ,ICBMタグ、ロカポ、などの位置情報を検出して、自動でnavito:へのハイパーリンク化するツールも作成中です。これができれば、Webサイトの位置情報が埋め込まれたFlickrの写真を自分の好きな地図サイトで開く、というようなことが簡単にできます。
本来、こちらのアプリとNavitoGatewayをセットで公開する予定でしたが、先にNavitoGatewayをリリースすることにしました。セットが出来上がったあとは、一般向けにVectorで公開する予定もしております。
さて、位置情報は単に場所だけではないので、メールがTOだけでなくCCやBCCやタイトルや本文も指定できるように、位置情報も点や線や、高度や視点やアングルや縮尺など、拡張の余地がありますね。本来はG-XMLやKMLで表すような情報を、あえてプロトコルにして1行のテキスト情報にしたものがnavito:というような位置付けができるかもしれません。
なお、このプロトコルは当然W3Cのオフィシャルなものではなく、勝手に提案しているものです。W3Cはスキームの乱立は害であると言っていますし、私も同意見です。でもnavito:か、それに変わるような、なんらかのGIS用のプロトコル(ドコモの「pos:」?)は欲しいと思っています。みなさんのご意見をお待ちしています。
2006/12/24
穴場のお店とジオコーディングと「策士策に溺れる」の関係
ホームページには「分かりにくい」と書いているが、住所がある。
早速、ロカポマップの住所検索(GoogleMaps APIのジオコーディング)で検索すると一発ヒット。(楽勝!とこの時点では思っている)
ところが、、、、行ってみると、車が一台通れるか通れないかの細い道が入り組んだ集落。
はい、はっきり行って田舎です。しかもGoogleMapsピンポイントで示した場所近辺に目的のお店が見つからず。人に聞こうにも人もほとんど居ない。なんとか人を見つけて聞き出すと、、全然違う場所じゃないか!まさに策士策に溺れる、でGoogleMapsが示す緯度経度の周辺100Mを一時間も無駄にぐるぐるしていました(ハズカシイ・・・)
田舎の住所は広い。番地が違うだけで何百メートルかは平気でずれる。
GoogleMapsは番地情報のピンポイント情報があってずれたとは思えず、おそらく番地⇒町名と一致しなければ地域のレベルを上げていき、一致したところでその代表点の緯度経度を返しているのではないか。(つまり、極端にいえば、A市B町C番地D-E とかでC番地までしかヒットしなければC番地の代表地点を返す?)
問題のお店は、天然酵母発酵のパンとベジタリアン料理を出している感じのいいお店「樸木 あらき」
住所は「奈良県生駒郡安堵町窪田的場190-1」
さて、この住所で各地図サイトを開いてみた。
(↓続きはかなり下)
地図サイト | 住所『奈良県生駒郡安堵町窪田的場190-1』での検索結果 | 表示された場所 |
Googleマップ | 一見ピンポイント | 窪田1(違う住所!?) |
マピオン | 奈良県生駒郡安堵町窪田 まで | |
アルプス・ラボ | 一見ピンポイント | 窪田の代表点? |
ナビタイム | 奈良県生駒郡安堵町窪田 まで 該当番地なし | |
Yahoo!地図 | 奈良県生駒郡安堵町窪田 まで 該当番地なし | |
マップ・ファン | 奈良県生駒郡安堵町 まで | |
いつもガイド | 奈良県生駒郡安堵町窪田 まで | |
MSNマップ | 奈良県生駒郡安堵町 まで | |
ちず丸 | 一見ピンポイント | 窪田の代表点? |
ライブドア・マップ | 奈良県生駒郡安堵町 まで | |
goo地図 | 奈良県生駒郡安堵町 まで |
今更ながら、ジオコーディングの過信は禁物!
こんなときはやっぱり緯度経度が一番。⇒ロカポで表示してね。
ちなみにこのお店のロカポとi緯度経度と正確な位置はココ!
RZ9.WU9.IR0.JA1(N34.597622,E135.764008
奈良の法隆寺周辺にきて、レンタカーなどの移動手段があるときはぜひお勧めします!
2006/12/08
The world is Flat (except Japan !?)
英語圏向けの資料でインチキ英語を使うわけにはいかないので、ライターをデザイナーをElance(イーランス)で探しました。Elanceとはフリーランスの業者、それも主にアメリカのSOHOの個人業者など、が沢山登録していて、こちらから案件と予算をアップすると、いろんな業者からビッド(入札)があり、気に入った業者を選んで仕事をしてもらうことができます。また、こちらから予め業者を複数選んで、その業者だけにオファーを出すこともできます。
プロジェクト(案件)が終わったあと、依頼者が評価してレーティングするシステムになっており、オークションの評価と同様、双方が互いに評価をし、このコメントが閲覧できるようになっています。
ここに仕事を出してみて驚いたのは、オファーがアメリカからだけではなく、ヨーロッパはもちろん、中国、東南アジア、インド、さらにはアフリカからもオファーが、あったことです。もちろん、物価の低い国からは比較的低めのオファーが来ます。
これまで、インドにプログラミングをアウトソーシングしたり、製造を中国にアウトソーシングしたり、ということはグローバル企業の経営戦略としては一般的になってきましたが、今は本当の意味の「個人」でさえ、クレジットカードの与信と、ネット環境と、少々の英語力があれば、仕事を世界中にアウトソースできるようになっているんですね!!
また逆からみれば、どこにいようが、能力さえあれば世界中を相手にビジネスができるわけで、たとえば物価の安い発展途上国にいようが先進国相場でビジネスができるわけで、そういう人たちはその国でどんどん二極化して上の方に上っていくのでしょう。
先日、この話をしていたら、「まさに The World is Flat だね」とい感想を言ってくれた人がいました。
本当にトーマス・フリードマンが語る世界を個人として実感してしまいました。
一つ気になったのが、日本からの参加業者が非常に少ないこと。現時点での業者数は
アメリカ 34116
カナダ 3119
中国 306
シンガポール 251
インド 10467
日本 155
と日本がなんだか少ない。もしかして、日本て知らず知らずのうちにまた鎖国してるのでは??
そういえば以前の会社で、世界中のブランチの人を集めてパーティをしたことがあったけれど、タイ・ブランチの人も含め、世界中の社員が交流しているのに、日本人社員だけが固まって壁を作ってたのを思い出します。日本の市場はSpecialだから、特殊だから、というのはそろそろ通用しないのでは??と思ってしまいます。
ちなみにもう一つ良いサービスを紹介します。EditAvenue.com です。ここは編集に特化していますが、以前、英文でプレスリリースしたときに、ここで業者を探して英文を添削してもらいました。(戻って来たときはワードの変更履歴で文字どうり『一面真っ赤』に編集されてきました。新聞記者暦30年というアメリカのおじさんに頼んだのですが、英語添削専門の先生が見て「完璧な英語だ」とびっくりしたくらい、しっかりした英語になおしてもらいました。
OSGeo財団日本支部設立記念カンファレンス
基調講演でも発表されていましたが、GISに関しては今年がブレイク開始の年なのかという気がします。
2000年頃にAUのGPSケータイが出てきてから、位置情報のマーケットがいつ爆発するのか、ずっと待っていましたが、そろそろ大きな波が来ているのを直感的に感じるのは、私だけでしょうか?
あとは、この波に乗り遅れないようにしないと・・・
あと、うれしかったことは、ロカポを知っている人が結構いたこと。
これは非常にうれしいかったです。
2006/11/30
Google Maps日本対応ジオコーダー公式復活(?)
GoogleMapsAPIのジオコーダーで日本(およびイギリス)の住所が再び使えるみたいです。
GoogleMaps APIのドキュメントページで提供している「公式サンプル」で確認してみたのですが、
http://www.google.com/apis/maps/documentation/geocoder.html
たしかに日本語の住所が対応になっています。
公式復活だといいですね。(作ったばかりのコントロールは無駄になりますが・・・・)
2006/11/29
New ロカポマップ
http://www.locapoint.com/map/map.html
まだバグが残っていますが、ほぼ完成です。
機能としては
・キーワードや住所などで場所移動できる(GoogleローカルサーチのAPI)
・ロカポを直接入力しての場所移動
・その場所のロカポと緯度経度の表示
・ロカポ・グリッドの表示
ができます。
また、GoogleMapsAPIV2の機能を活かして、これらの機能をそれぞれ独立したコントロールに分けていますので、後々Google以外の地図APIに移植する際にも最小限の変更で済むように、なるべく気を使ってつくりました。
あとは印刷対応と(グリッドやロカポが印刷に出なかったり、、、)日付変更線またがりの処理です、、
それにしても、こんなものが素人に作れるなんて、Googleってすごいですね。。。。。
GlocalSearchをカスタムコントロール化しました
GlocalSearchをカスタムコントロール化しました
にも書いたが、
基本的に今あるGoogleMapやサイトのデザインに一切てを加えることなく、ファイルをインクルードして
map.IntegratedGLocalSearchControl = new IntegratedGLocalSearchControl();
map.addControl(map.IntegratedGLocalSearchControl);
と2行書くだけで、ローカルサーチが組み込める。
デモ
http://www.locapoint.com/demo/gmaptest/glocalsearch.html
でも第一作目なので、中のコードは超不恰好です。皆さんが勝手に改良してくれるのを待ってそれを使わせてもらおう!
2006/11/25
グローバル ジオコーダー 裏ワザ
ところが裏ワザ発見。GoogleMaps APIとはどうも別グループが作っているらしい Google Search API には「ローカルサーチ」という機能がついています。
で、GoogleMapsAPIと、GoogleSearchAPIのキーをそれぞれ取得して、これを連携させると、
「(住所を入力して)ローカルサーチをした結果」の「位置情報」を取得して、GoogleMapsに渡す、ということができます。これは、本件Google検索の結果と同じなので、結果的には本家GoogleMapsのジオコーダーと同じで、グローバルジオコーダーのできあがり!
裏ワザと言っても本家Googleでサンプルが公開されているのだから、別に裏じゃないですよね。でもこのサンプル、MapsのチームじゃなくてSearchAPIのチームからの情報っぽいです。
http://www.google.com/uds/samples/places.html
で、これをこのままコピペして、取得したキーに差し替えるとちゃんと動きます。
http://www.locapoint.com/searchtest.html
早速、ロカポのサイトに組み込もう!
でも、この情報が広まって、この手が使えなくなったらこまるなあ・・・・
2006/11/14
DIYマップが復旧しました
障害のご連絡を頂いてから3日もかかってしまいましたが、やっとほっとできます。
DIYマップで評判の悪かった「リロードすると作業中の地図が消える」もこの機会に(やっと)対処しました。常に作業中のデータをクッキーに落としているので、一旦ブラウザを閉じて再度作業を開始しても前回の最後のデータから、再スタートできます。ただし、履歴は消えてしまいますので、Undoはできません。
しばらくGoogleMaps APIを触らない間に、随分機能が増えていました。これをまたDIYマップに取り入れたいと思います。皆様からリクエストを頂いていた分も順次やっていきたいと考えてますが、とりあえずはタブ付きWindowの対応と、マーカーやラインの「ドラッグ&ドロップ」による位置修正や削除、などが便利でしょうか。
2006/11/13
DIYマップ、一部復旧しました
DIYマップの「作るほう」「見るほう」のうち、「見るほう」が復旧しました。復旧というよりはGoogleMaps API Version2に対応しました。結果的にきれいな地図と衛星写真が付いてきました。
「作るほう」はコードが大変多くて、まだ対応中です。しばらくお待ち下さい。
2006/11/12
DIYマップのトラブル
急いで確認してみると、JavaScriptのエラーが出て動かない。
DIYマップをご利用頂いている皆様には大変ご迷惑をおかけして、申し訳ございません。
GoogleMapsAPIのグループの記事にも書いてあったが、昨日からGoogleが急にAPI V1の何かを変更したらしい。 もともと、バージョン1の「隠しコマンド」はバージョン2への上位互換は保障されないが(当たり前だ)、バージョン1を停止するならするで、突然はやめてほしい。が、考えようによっては、「正規の」バージョン1を停止する前に、「隠しコマンド」から停止すれば、正規のAPIだけを利用している利用者には迷惑をかけずに、それなりのワーニングになるという事であろうか。
・・・と思ったら、Googleから事前予告があったみたいです。気づかなかった・・・
http://googlemapsapi.blogspot.com/2006/10/revision-266-of-maps-api-v2.html
これによると、V2のAPIにもV1のインターフェースもあるから、V2を使ってね。でも隠しコマンドは知らないよ、ということらしい。。。
でも利用する側としてもなにも好き好んで隠しコマンドを使っている訳じゃなくて、当時は他に求める機能を実現する選択肢がなかったからしたのであって、まずは「この関数は●月●日で使用できなくなります。」というメッセージボックスを出す、なんてしてくれないかな・・・
Googleは早めにバージョン2にアップグレードしろと言っているのだが、DIYマップはまだ対応できていない。早急に対応しないとまずい。うーん、困った!でも早くやりますね。
2006/11/06
Navito:プロトコルの提案
Mailto:XXXというハイパーリンクをクリックすれば、メーラーが開きます。またCallto:XXXというハイパーリンクをクリックすればMSNメッセンジャーやSkypeが起動します。
Mailtoの場合はメールアドレスやタイトルやCC、Calltoの場合は電話番号やSkypeIDなどを渡しますが、同様に「位置情報」をアプリケーションに渡すプロトコルがあってもいいんじゃないの?というのがNavitoです。
PCにはレジストリに登録してあげれば、Navitoプロトコルが有効になります。
Callto、Mailとと並べてレジストリのエクスポートを書くと分かりやすいと思います。
Calltoプロトコルはこう登録されています。(私のPCの場合。Skypeと関連つけられてます)
[HKEY_CLASSES_ROOT\callto]
@="Skype Protocol Handler""EditFlags"=hex:02,00,00,00"URL Protocol"=""
[HKEY_CLASSES_ROOT\callto\DefaultIcon]
@="\"C:\\Program Files\\Skype\\Phone\\Skype.exe\",-1"
[HKEY_CLASSES_ROOT\callto\shell][HKEY_CLASSES_ROOT\callto\shell\open][HKEY_CLASSES_ROOT\callto\shell\open\command]
@="\"C:\\Program Files\\Skype\\Phone\\Skype.exe\" \"/callto:%1\""
Mailtoプロトコルはこう登録されています。(私のPCの場合。Outlookと関連つけられてます)
[HKEY_CLASSES_ROOT\mailto]"EditFlags"=dword:00000002"URL
Protocol"=""@="URL:MailTo Protocol"
[HKEY_CLASSES_ROOT\mailto\DefaultIcon]
@="\"C:\\PROGRA~1\\MICROS~2\\OFFICE11\\OUTLOOK.EXE\",7"
[HKEY_CLASSES_ROOT\mailto\shell][HKEY_CLASSES_ROOT\mailto\shell\open][HKEY_CLASSES_ROOT\mailto\shell\open\command]@="\"C:\\PROGRA~1\\MICROS~2\\OFFICE11\\OUTLOOK.EXE\"
-c IPM.Note /m \"%1\""
そして、Navitoプロトコル。現在Navitoを扱うアプリケーションはもちろん存在しないので、『NavitoGateway』というアプリを作って、それに関連付けています。
[HKEY_CLASSES_ROOT\navito]
@=URL:NaviTo Protocol"
BrowserFlags"=dword:00000008"
EditFlags"=dword:00000002"
URL Protocol"=""
[HKEY_CLASSES_ROOT\navito\DefaultIcon]
@="C:\\Program Files\\NavitoGateway\\NavitoGateway.exe"
[HKEY_CLASSES_ROOT\navito\shell]
@=""
[HKEY_CLASSES_ROOT\navito\shell\open]
@=""
[HKEY_CLASSES_ROOT\navito\shell\open\command]
@="C:\\Program Files\\NavitoGateway\\NavitoGateway.exe %1"
ちなみにNavitoGatewayとは現在作成中のアプリですが、Navitoで受け取った位置情報を任意のフォーマットの緯度経度に整形して、各社MapサイトのURLに埋め込み、サイトを表示させるアプリです。
まだVB6で作った試作品しかありませんが、オプションリストでNavitoで開く地図サイトを自由に切り替えることができます。サイト以外ではGoogleEarthやWildWindも開きました。よかったら試してみてください。なお、余計なコンポーネントをインストールする必要のないよう、Exeファイル一つで完結するNavitoGatewayをただいま製作中です。
NavitoGateway(VBで作ったプロトタイプ。たぶんこれ以外にVB6ランタイムとMSXML6が必要)
ちなみにNavitoGatewayが扱えるのは、まだ以下の3つのみです。
Navito:ロカポ
Navito:緯度,経度
Navito:緯度;経度
もともと、ロカポには自動検出できるパターンがあるので、XXX@XXXとあればメルアド!というように、AAN.AAN.AAN.AANとあれば位置情報!という風にロカポを使ってもらいたくて、そのためにはMailtoならぬMaptoかNavitoみたいなものが必要だな、と思ったのがきっかけなのですが、考え始めるとNavitoは別にロカポじゃなくても全然かまわないわけで、
Navito+ロカポ
Navito+緯度経度
Navito+住所
Navito+出発地+目的地
Navito+経路
Navito+KMLファイルのURI
など、受け取る側のGISアプリによって好きな「位置情報」を送れるわけです。
そうなると、Navitoにはもっと大きな可能性があるように思えてきました。
現時点での地図サイトのURLは、業者情報と位置情報が不可分になっており、あえて言えばこんな感じとおもいませんか?
MicrosoftIE/http://www.locapoint.com
MozillaFirefox/http://www.locapoint.com
とか
OutlookExpress/info@locapoint.com
Thunderbird/info@locapoint.com
Navitoは地図サイトの情報と純粋な位置情報を分離する、いいきっかけになればと思ってます。
2006/11/02
美しさと実用性
昨日、ロカポについて書いて頂いているブログを見つけました。その中に
AAN.AAN.AAN.AAN (A:アルファベット, N:数値)
のIP的な組み合わせで、ある地点を一意的に示そうってんですから。シンプルで、美しい。
と書いていただいていて、たいへんうれしい思いをすると共に、偶然同じ日に読んでいたダニエル・ピンク氏の「ハイ・コンセプト」という本で、美しさと実用性に関するテーマがあって、いろいろ考えさせられました。
ピンク氏によると、分析や逐次処理といった左脳的能力の相対的価値が低下する一方、全体的思考や直感的処理などの右脳的能力の価値が重要になってくる、のだそうだ。
これまで分析・戦略・ロジカルシンキングなどをトレーニングしてきて、論理的思考を一生懸命鍛えてきた反面、芸術、特に絵画に関しては「もう才能がないから」と既にあきらめてた私には、結構ショッキングな内容!。でも、内容には完璧に納得。うーん、なるほど。
その中の一つによると、これからは機能だけでなくデザインも重要とのこと。
ロカポの
AAN.AAN.AAN.AAN
というフォーマットには、『数学的』な美しさがあると密かに自負していました。、、が、数学的とか考えている時点で、これは既に左脳的思考に偏っているのかもしれない。。。。
著者が引用している家具デザイナーの言葉には
『実用的なものが美しいというのは間違っている。美しいものこそ実用的なのだ。美しさは、よりよい生活や考え方を私たちにもたらしてくれる。』
というものがある。ロカポはその意味で本当に「使う人にとって良いデザイン」なのだろうか。・・・・と妙に考えさせられました。もし本当に数学的にせよ何にせよ美しさがあるのなら、ロカポをより多くの人に知ってもらい、良い生活や考え方をもたらすようにするのが、私の使命だな、などと考えさせられる本でした。
ロカポのエリアコードをシフトする案(2)
シフト済みエリア(英語ならShifted Area Code かな?)
SD9.XC4[NA]
で[]がURIでパーセントエンコードが必要だと不便というご意見がありましたね。
URIの予約文字は :/?#[]@!$&'()*+,;= なんでそれ以外で、、、元プログラマーなんで「シフト」という言葉のイメージから
SD9.XC4>>NA
なんていうのも考えましたが、もしXMLで使うとなると、>は予約文字なんで、やっぱり不便かな。
非予約文字だと -._~ があるので、
SA2.WU4~SK
などどうでしょう?フォーマットの美しさからすると
SA2.WU4.~SKの方が個人的に好きかな・・・
ところで、ここギコ!ねねさんの案では
>上記新エリアSD9.XC4[NA]の中で皇居の位置はBI7.FB2と表せますが、これをフルスペックのロカポにした場合は飽くまでSE0.XC4.BI7.FB2であって、SD9.XC4[NA].BI7.FB2ではないということです。
とありますが、上記の書き方をすると
SD9.XC4.~NA.BI7.FB => 2SE0.XC4.BI7.FB2
で左側の書き方も「あり」としたほうが柔軟性があるかもしれません。この場合、これも書き方を考えないといけませんが
SD9.XC4.~NA
の部分を「IPに対するドメイン名」のように「ロカポエリア+シフト に対する ロカポエリア名」みたいにすれば
SD9.XC4.~NA を tokyostation などにすると
tokyostation.BI7.FB2 =>SD9.XC4.~NA.BI7.FB2 => 2SE0.XC4.BI7.FB2
となりませんかね?この場合は、
「(tokyostationエリアの) BI.FB」
だけでほぼナビ完了です!あとはtokyostation から どうやって SD9.XC4.~NA を引いてくるかですが、DNS(Domain Name System)ならぬ、LPANS(LocaPoint Area Name System)みたいな、なんらかの仕組みを構築できればいいのですが。。。。どなたかいいアイデアありませんか?
2006/10/30
ロカポイントのエリア定義を自由にシフトする仕様案
ここギコ!のねねさんから、すばらしいアイデアを頂きました。
もともと、ねねさんがから頂いた「シフトして使えたら便利」というご意見に応じて、私がリプライしたアイデアを、さらに洗練して頂きました。
エリアの大きさは南北がおよそ3Km、東西は緯度によって違いますが、日本だとおよそ4.6Kmの長方形になります。
この範囲の中で、ロカポはローカルコードだけ分かれば事足りるように出来ています。さらに、ロカポの最高分解能は南北方向約45cm、東西方向は約70cmです。現在の携帯用GPSの精度でもここまで出ないので、「道案内などでそこまでの精度は要らないよ」という時には、ローカルコードの下の数字一文字は覚えなくても南北4.5m、東西7mの精度があります。そのとき、下一桁の数字の処理としては
1.無条件にゼロにしてしまう
例 RZ7.WU8.BX0.MK0
2.エリアコードの数字と同じ数字を入れて「韻」の効果でよりエリアを覚えやすくする
例 RZ7.WU8.BX7.MK8
3.ゴロや音感を考えて自分の好きな数字にしてしまうなどができます。
話が飛びましたが、要するにエリアさえ決まってしまえば、ローカルコードのアルファベット4つだけ使えば、ナビに入力することもできるし、地図上で場所を簡単に見つけることもできます。ここギコ!ねねさんによるシフト案は、所定のエリアに縛られず、ローカルコードだけで運用できるすばらしいアイデアですね。
ここギコ!の記事にコメントにあった「 [] を使うとパーセントエスケープしないといけない」というのも検討に値するご意見ですね。できるだけ多くの人のご意見を取り入れて、本当に使いやすいものができるといいと思っています。
2006/10/27
緯度経度のフォーマットってバラバラすぎませんか?
現在、Webサイト上のロカポを検出して、GoogleMapsなど指定したサイトへのリンクに変換するJavaScriptなどは公開(http://www.locapoint.com/jp/links.html)しているのですが、予め決めたサイトにしかリンクできないのが不便だなあと考えておりました。
そこで、一つの位置データから、地図サイトを自由に切替え、好きなサイトに飛ばすことができるアプリを開発してます。詳細はおいおい発表するとして、位置データを地図サイト各社のURLに埋めこんでいるのですが、そのフォーマットが、、、、バラバラすぎます。
・測地系は何?
・緯度と経度は別々?セット?
・セットの場合、緯度と経度のどちらか先?
・小数点付きの度、整数の度+小数点付きの分、整数の度+整数の分+少数点付きの秒、全部秒単位
・少数以下の桁数の固定か否か
・たとえば経度の度が2桁のとき、-074度とゼロで左側を埋めるか否か
・符号は常に+/-表示か、-の時のみ表示か、N・Eなど方角の記号か、大文字か小文字か、または符号なしか、
などなど。GoogleMapsだけの時はプログラムの中にハードコードしてたのですが、今度のはユーザーが自分でカスタマイズできるように考えてるので、ハードコードは不可能です。
仕方なく、独自の「位置情報フォーマット記述言語」もどきみたいなものを作って、カスタマイズに対応しています。おかげで、新しい地図サイトをリストに登録するときでも、設定用のテキストファイル をいじるだけで対応できるようになりました。
前置きが長くなってしまいましたが、みなさま、もし世の中に緯度経度フォーマット用のフォーマット記述言語があって、何かご存知であればぜひ御教授頂きたいと思っています。そういうものがあれば、すぐに採用したいのですが。
また、もしなければ、現在の「フォーマット記述言語」をいろいろ叩いて頂いて、もっと良い仕様にしたいなと思っています。
現在仮採用している緯度経度記述フォーマットの説明用文章
実際にアプリのオプションに使っているテキストファイル(XML形式)
皆様からのご意見いただければ幸いです。
追記: ここギコ!さんから緯度経度のデータ種別と、フォーマット情報は分離した方がいいというご指摘頂きました。ありがとうございます。
2006/05/01
GoogleMaps ヨーロッパをカバー
この調子で世界中をカバーしていくのだろう。
MSNマップ(英語版)が米国周辺しかカバーしておらず、日本の地図サイトも日本しかカバーしていない状況では、全世界を対象とするGISサービスのベースとしてGoogleMaps以外の選択肢がおそらくないだろう、と思う。
逆に言うと、GoogleMapsを利用したサービスを作れば、そのマーケットは自動的にアメリカやヨーロッパにも広がっていることを認識しないといけない。
やっぱり英語をメインとした多言語対応かなぁ。。。
2006/04/19
Google Map内部がまた変わった!?
それと関係ないかも知れないが、GMapExtras!などのグリースモンキースクリプトや、GoogleMapを直接操作するBookmarkletなどが軒並み使えなくなっている事に気づいた。
これらは _m.map というオブジェクトをGMapオブジェクト使っていて、このおかげでキーがなくてもJavascriptを割り込ませることが出来てたのだが、
(例: _m.map.getCenterLatLng(); などで緯度経度が取得できていた)
どうやら”_m”というオブジェクトが無くなったようだ。
GoogleMapsのAPIがダウンロードしてくるファイルも、全ての関数や変数名が二文字のものに圧縮されているので、どうも読み辛い。
どなたか"_m"の代わりに使えるものをご存知ないでしょうか?
2006/04/14
2006/03/08
ロカポとは関係ありませんが、募金にご協力ください
2006/02/11
Google Mapの衛星写真と、APIから使用できる衛星写真が違う!?
使いたい・・・。
トリノにも地図が追加されたし、Googleもタイムリーですね。
関西でも2/16の神戸空港の開港に合わせて、衛星写真が最新のものに・・・なったりするといいのに、とも思いますが、どうなんでしょう。2/16がちょっと楽しみです。
2006/02/08
DIYマップのご利用ありがとうございました。
英語圏でもプレスリリースを出しましたが、米英のGISマニアのブログで取り上げていただいたりしました。
日本でもあのここギコ!さんを始め、多くのGIS系のブログで取上げていただきました。どうもありがとうございました。
いろいろご要望を頂いています。なかなか対応する時間がないのですが、少しづつご要望にお答えしていけるようにがんばります。
今後ともDIYマップをご愛顧頂きます様お願い致します。
ところでここギコ!のねねさんより、ロカポに関する業務連絡(ご提案)を頂きました。どうもありがとうございます!できるだけ早くに対応いたします!
2006/01/19
ロカポのサイト リニューアルします
ロカポのサイトをリニューアル・オープンします。世間向けには正式オープンです。
Google Maps APIを使った個人の実験サイトに近いのですが、ブログ用のコード(IframeのHTMLをつけただけですが・・・)を吐き出せるように改造し、ユーザーインターフェースも改め、
グーグルマップを加工してオリジナルマップを作り、簡単にブログに貼り付けれる無料サービス『ロカポ DIYマップ』として1/23に正式オープンします。
慣れれば↓こんな地図が1~2分で作成して自分のブログに貼れます。
非常に長いURLを吐き出すのですが、それが嫌な方(たとえばメールで送りたい時)向けに、圧縮URLサービスもあり、最短30文字程度のURLでカスタマイズした地図を友人に送ることができます。
当面の課題は「今は非常に重い」事で、javascriptコードの見直しやチューニングが必須です。
皆さんのお越しをお待ちしております。